2015年02月16日

どうしても伝えたい ふるさとへの想い〜久次郎さん〜


突然ですが、ご自分のふるさと、好きですか?

今週末、私が感じた想いを、できれば、
いや、どうしても伝えたくて、日記を書くことにしました。


ふるさとへの想い
そのふるさとを作り上げてきた先人達への感謝の想い
その想いが、どれだけ人を強く動かすのか?
そして、その想いが、人に伝わるのか?

それをを改めて痛感する瞬間がいくつかありました。


私とぷらりんは、週末、岡田のご当地キャラ「久次郎(きゅうじろう)さん」にお誘いいただいて宇多津に出かけました。


お話に入る前に、久次郎さんの説明をしておきますね。

久次郎さんは、今から約400年前に実在した庄屋さんです。
当時から香川県は水不足で、お百姓さんはお米を作るのに大変な苦労していました。

日照りが続き、食べ物が食べられないで困っている、村人の姿に心を痛めた久次郎さんは、自分の全私財を投げ打って、現在のまんのう町長炭に「亀越池」という池を作ったのです。

そんな久次郎さんの功績を、後世にも伝えて生きたい!
地元の子供たちにも、ふるさとに感謝する心を持ってい欲しい。
そんな思いで作られたのが「岡田大好き隊」であり、そのメンバーによってキャラクター久次郎さんが400年の時を経て、ゆるキャラとして現在活動しています。

また、久次郎さんに感謝して作られた踊りが、丸亀市指定無形文化財「岡田おどり」です。


話は戻りますが、久次郎さんの週末のおでかけの目的は、
「四国八十八箇所を巡っているお遍路さんに、岡田のお餅をお接待をさせてもらいたい!」
というものです。
え?おもしろい事を考えるけど、何でお遍路のお接待?宇多津?
????が頭に一杯の状態で、ぷらりんと、強力な助っ人Yさんと、久次郎さんの元に向かいました。


そこで趣旨説明を詳しく伺いました。
少しややこしいので順を追って書きますね。

宇多津は、綾歌郡にあります。
綾歌郡が出来る前には、鵜足郡(うたぐん)と、阿野郡(あやぐん)があったそうです。

久次郎さんは、鵜足郡岡田村の庄屋さんなので、宇多津もゆかりがあります。
そこで、宇多津を選んだようです。

何をお接待させていただこうか?って考えた時、
久次郎さんが大切にしてきたふるさと岡田の物をお接待したいと思いました。
それなら、久次郎さんが作った亀越池の水を引いて作られる米で作ったお餅がいいだろうと考えたようです。
久次郎さん 八十八か所 お接待久次郎さん 八十八か所 お接待

お餅は2個入りでした。
これは、同行二人にかけて、空海さんと接待させていただく人用という意味だそうです。

これを聞いた、私は、思わず拍手してしまいました。


そんなこんなで、宇多津駅近くの駐車場に車を止めて、宇多津駅を抜け、歩き遍路さんに出会えるだろう場所に向かいました。
久次郎さん 八十八か所 お接待
多度津の77番札所 道隆寺と、宇多津の78番札所 郷照寺さんの間です。

途中、塩がま屋の奥様に、声をかけていただき、玄関で写真を撮らせていただきました。
お茶でもどうぞと勧めていただいたのですが、時間の問題でお気持ちだけいただきました。
久次郎さん 八十八か所 お接待
奥様ありがとうございました。

お遍路さんに出会えるだろうスポットで、沿道の方にも手をふる久次郎さんです。
久次郎さん 八十八か所 お接待
一組、出会えた歩き遍路さんにお接待させていただきました。
岡山からこられている方で、一度その場を離れ、歩き出したにも関わらず写真を一緒に撮りたいと、わざわざ戻ってきてくれました。
久次郎さん 八十八か所 お接待久次郎さん 八十八か所 お接待
近所の子供たちも遊びにきてくれました。
久次郎さん 八十八か所 お接待


それから、郷照寺さんに、許可を頂き、境内でお接待をさせていただきました。
急な来訪にも関わらず、親切に対応していただき大変ありがとうございました。
みなさん、とっても素敵な笑顔でしたよ。
久次郎さん 八十八か所 お接待久次郎さん 八十八か所 お接待久次郎さん 八十八か所 お接待久次郎さん 八十八か所 お接待久次郎さん 八十八か所 お接待

宇多津の古町並みを歩きながら、多くの方に声を掛けていただいたり、会話をする中で、ここにも、ふるさとへの想いが溢れているなあとうれしくなりました。
久次郎さん 八十八か所 お接待久次郎さん 八十八か所 お接待
そして、自宅に帰り、写真を整理していて、再度気づいたのです。

久次郎さんと写っている子供たちの目がキラキラしていること。
お接待をうけて下さった方々の表情がすごく幸せそうに見えること。

そんな素敵な場面に立ち合わせていただいた私たちは、本当に幸せだなとつくづく感じました。
その場面を、レンズを通してしか見ていない自分を、残念にも思いました。

でも、確かに感じたのです。

ふるさとを、こんなにも大切に感じ、それを伝えていこうとしている人の力の強さ、やさしさ。
そしてその想いが、出会った人たちの心に何かを落としている瞬間を。

そして、これをどうしても伝えたい!と思ったのです。
これを伝えられるのは、そこに立ち会った私たちにしかできない。
また、伝えることが久次郎さんが私たちに与えてくれた使命のような気さえしたのです。

私の文章と写真で、どこまでそれが伝わるか不安ですが、
そこから、何かを感じてもらえたらうれしいです。

多くの方が、ふるさとを、もっと好きになり、誇りに感じてもらえたら幸いです。
みなさんの故郷にもきっと、ふるさとヒーローはいます。

親切な対応をしてくださった郷照寺様、沿道で出会ったみなさん、本当にありがとうございました。

私たちにいつも素敵な機会を与えてくれる、
久次郎さん、岡田大好き隊のみなさん、強力な助っ人Yさん、いつもありがとうございます。

このご縁に感謝して。

まちぐるKAGAWA
まっきー ぷらりん

※個人情報の関係で、出会った方のお顔は消させていただいております

2015/2/15


posted by まちぐる at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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